アメリカ駐在記

古き良き時代のアメリカ(追記 猫の話)

(追記 猫の話) ところで、標記のタイトルでエルパソの生活を書いてきたが、このブログのタイトルでもある”猫”のことを書き忘れていたのに気付いた。 猫が私の人生に最初に関わったのは、エルパソ時代の最後の半年に、”唯一”仕事場で一緒だった、一匹の猫で…

古き良き時代のアメリカ 心象風景その7 次の赴任地へ

エルパソでの生活が3年ほど過ぎたとき、私はLA(ロスアンジェルス)への転勤を命じられ、家族と共に移動することになった。その時には、わが家には2番目の子(息子)が増え、3歳の娘と1歳未満の息子の4人家族になっていた。 赴任から3年も経ち、最初にこの街…

古き良き時代のアメリカ 心象風景その6 世界最長の国境

ところで、純粋な仕事上の問題・課題は別にして、エルパソでの仕事や生活では、事件と呼ぶべきことも多々あった。それぞれの場面でよく対処できたものだと思うが、今思えば何とか乗り切れてきたことに感謝である。 ある時は、真夏の熱気で地面のアスファルト…

古き良き時代のアメリカ 心象風景その5 エルパソでの生活

さて、一人でアパートと仕事場との往復をしている間は、当然だが、日本語を話すことはない。一週間以上もそんな日々が続くとストレスが溜まっておかしくなってくる。 まず日本語で考えて、英語に置き換えて話すという作業は精神的に疲れるものだ。 英語での…

古き良き時代のアメリカ 心象風景その4 国境での仕事

エルパソでの私の仕事について少し述べてみたい。前に書いたようにアメリカとメキシコではNAFTA協定によって、メキシコで生産した製品をアメリカ側で販売する際には優遇税制が適用された。 私の勤めていた会社は電子部品を製造販売する会社であったが、この…

古き良き時代のアメリカ 心象風景その3 異国生活のスタート 

私の記憶が正しければ、当時のエルパソは人口30万人程度の街であったと思う。メキシコとの国境の街であったことから、当然ヒスパニック系の人口が多かった。 英語とスペイン語両方をしゃべれる人が三分の一程度いたが、英語がしゃべれなくて、スペイン語のみ…

古き良き時代のアメリカ 心象風景その2 国境の街

エルパソはロッキー山脈の南端に位置しており、街から少し離れて郊外に出ると、昔の西部劇に出てくるような荒涼とした風景が広がっている。日本のように四季を感じる自然は無い。 どちらかと言うと夏か冬かであり、夏には40度以上の暑い日々が続き、冬には雪…

古き良き時代のアメリカ 心象風景その1 エルパソの夜景

エルパソの夜景 最近、アメリカの人種差別が大きな問題としてニュースになっている。アメリカ人にとってこれは建国以来の根深い問題であるのだが、小さいころからの差別感情の蓄積は、一般的な日本人にはわかりようがない。 人種と言う概念を身近に感じない…