下咽頭ガンの経過検査は、手術を受けた東京の大学病院から、近くの総合病院に引き継いで、続けてもらっている。
今日は、年に1回の内視鏡検査(胃カメラ)の日だった。
今日のスケジュールは
① 9時に内科受付;今回は麻酔を使うので、看護師さんによる事前の点滴ルート処理
② 9時半に内視鏡検査
①②の前に、採決も済ませておいて下さいとのことだった。
<採血>
この手の病院は、朝は血液検査の受付に長い列ができているので、少し早めの8時に行った。
案の定、採血の受付の機械の前には、30人位の列が出来ていた。
受付はバーコードを機械に読ませて、番号札を受け取るのだが、年寄りが多いせいか機械の前で戸惑っている人がいたり、採尿カップを持って、どうしたらいいかわからず、うろうろしているお爺さんがいたりする。
案内のスタッフさんが機械の前にいるが、ひとりに構っていると流れが止まってしまって、中々列が進まない。
待っている間、この長い列の中で、私より年上と思う人が何人位いそうか数えてみた。
容貌と所作から勝手に判断したら、私より年上だと思う人は、およそ3分の1くらいだろうか。
75歳の私は、どんな老人に見えるのだろうかとふと思ったりした。
<内科の処置室>
さて、採血が終わっても、今度はまた点滴用の針を刺すことになる。
採血とは違い、点滴ルート確保用の長い針で、血管の奥深くまで差さなければならない。
経験上、私の腕は血管が見つけにくいようで、いつも看護士さんが苦労する。
有るときは二人で散々トライしても成功せず、最後には年配の医師が駆り出された時も有った。
今回の看護師さんも、私の腕のあちこちで、しばらく針のさせる血管を探していた。
「みんな苦労しています」と私が呟いたことがきっかけだったのかもしれない。
さて、どうするかなと思っていたら、看護師さん、「同じところでいいかしら」と呟いた。
と思ったら、なんと、先ほど採決した場所と同じ穴にもう一度長い針を刺したのでびっくりだ。
私自身、腕の同じ穴に二度目の針を刺されたのは初めてだ。
<内視鏡検査>
前の大学病院では、内視鏡検査は”鼻”から行う方法だった。
鼻からの内視鏡は、小さいので楽かと思いきや、それはそれで結構苦しくて大変だった。
この病院では、口から行う代わりに、麻酔を使うので、(私の場合だけかもしれないが)今日も意識が無いまま、気がついたら終わっていた。
清算機械で、会計約2500円を済ませ、外に出る。
それからの一つの楽しみは、この病院の近くにブックオフがあることだ。
今日は、そこで、気にかけていた本が3冊も見つかった。
3冊で500円弱。本当に助かる。
そして最後のトピックは駅でのこと。
次の電車が来るまで10分ほどあったので、ホームのベンチに座って携帯をいじっていた。
そして、電車が来て、ドアが開いて乗りこんだ時、ドアの正面の角に座っていた女性が、あわてて立ち上がって、私の後ろを指さして、私に何か言っている。
後ろを見ると、なんと買ったばかりの3冊の貴重な本が入った袋をベンチに置き忘れているではないか。
発車ベルは鳴り終わっていたが、あわててとって返し、袋をわし掴むと又、電車に飛び乗った。
そして、あらためて、その女性にお礼を言って、事なきを得たことに安堵した。
それにしても、良く気がついてくれたものだ。
普通は乗ってくる人の後ろまで見ていないだろう。
前にも書いたが、私はワーキングメモリーが枯渇しているのだ。
今日も、いろいろな事があって1日が過ぎていく。
以上。