トラのケガ

ある朝、トラがいつものように外出した。

しばらくして、庭の枯草の束の上にうずくまっているのが家の中から見えたので、

吐き出し窓を開けてやると、いつものように跳んで入ってきた。

だが、様子がおかしい。左の後ろ足が浮いている。

つまり、3本足でピヨンピヨンとあるいている。

足の裏にとげでも刺さったのかと思い、近くの医者に連れて行った。

なんと、足の指につながる骨が三本も折れていた。

原因が不明だ。車にでもはねられたか、あるいは何か細いところに足が挟まってしまい、強引に抜いたか。単に、ぶつけただけでは3本も折れないだろう。

と言うわけで、今はギブスをしている。さらに、そのギブスを噛んだりして壊されないように、首にカーラーを付けてエリマキトカゲ状態である。

そして、そのカーラーをあちこちぶつけながら”元気に”三本足で動き回っている。

不自由な恰好でも、しきりに外へ出せと啼いている。

痛みはあるのだろうが、本人はいたって元気だ。

 

ところで、(ある程度覚悟はしていたが)今回の治療で人間以上の治療費がかかったのには驚いた。

勿論、保険などないから、直に治療費がかかってくる。

 

もとはノラだったのにという思いが、一瞬頭をよぎるが、すぐに今は家族の一員だからと思い直す。

 

かわいそうだが、、、