最新ガン治療/光免疫療法

先日、「光免疫療法」という新しいガン治療法の認可が厚労省から下りたというニュースを見た。非常に画期的な治療だと思ったが、その後、世間で話題にならないのか不思議でならなかった。

そして、昨日、読売新聞の朝刊に、この治療法が保険適用になったとの記事があった。頭頸部ガンに来月から適用されるという。これは、頭頸部ガン患者にとっては朗報ではないか。

体への負担が軽減される上に、保険適用されるということは、即ち、医療費の高額限度額の適用が得られるということである。つまり、患者への金銭的負担は大きく軽減される。

この光免疫療法というものは、(私の理解だが)簡単に言うと、ガン細胞のみに結合できる抗体と、特殊な薬剤と、近赤外線の誘導という相乗的な効果で、ガンを破壊し死滅させてくれるというものである。

点滴とガン細胞だけに反応する光を照射するだけの治療法なので、患者への負担は極端に少ない。光を当てるだけでガンが治るって素晴らしいことではないか。

私の場合は、幸いなことに、全摘手術は免れた。(本文記事・下咽頭がん顛末記参照)

しかし、発見が遅くなりがちな咽頭がんでは、全摘手術で声帯を亡くさなければならなかった人々が数多くいる。

この画期的な治療法が、今後の主流になることを祈っている。