下咽頭がん顛末記

下咽頭ガン手術から1年

下咽頭がんの手術を行なったのが、去年の9月4日だったので、ちょうど1年が経過した。手術に至るまでのドタバタと顛末はこのブログを始めるきっかけとなったので、初めに詳細に書いたとおりである。 このコロナ禍で術後の定期検査が延期になったりしたが、…

下咽頭がん顛末記(6)QOL(クオリティーオブライフ)=平凡な日常

ところで、私の病室は4人部屋であった。 私は喉以外はどこも悪いところは無いので、他の患者さん達には申し訳ないが、鼻にチューブを入れたまま院内を歩き回り、テレビ三昧の日々であった。 唯一食事の時だけは、鼻のチューブに栄養剤を通すだけだったので…

下咽頭がん顛末記(5)そして、がん摘出手術

(続き)手術までの流れと術後の経緯 ところでT大学病院のC先生は食道外科の先生であり、私の下咽頭がんの手術には頭頚外科の先生が主治医として担当する必要があるとのことだった。 C先生の紹介で今後は頭頚外科のD先生が私の主治医として担当し、二人の先…

下咽頭がん顛末記(4)Y大学病院から➡別のT大学病院へ

<幸運その4> A先生の再びのアドバイスと運命の選択、C先生との出会い 次の私の幸運は、セカンドオピニオンの日までの間に10日ほどあいだが空いたことであり、その間に妻が再び地元のA先生と会う機会があった事である。 妻が以前から自分の胃カメラ検査の…

下咽頭がん顛末記(3)地元の総合病院から➡大学病院へ

Y大学病院への転院と治療方法の提示、セカンドオピニオンへ 翌日からは私はB先生の所属するY大学病院へ移り、更なる検査を受けることになった。第一印象は、この大学病院は大きくてきれいで設備が整っているということである。 建物の老朽化が目立っていた市…

下咽頭がん顛末記(2)耳鼻咽喉クリニックから➡地元の総合病院へ

<幸運その2> 耳鼻咽喉科受診からがん確定までのスピーディーな展開 ところで病気に縁の無い人生を過ごしてきた私は、 ん?耳鼻科?なんで? という感じだった。 耳鼻科が<喉>も扱う診療科だったとあらためて再確認した次第である。 それにしても、素人…

下咽頭がん顛末記 (1)胃腸科クリニックから➡耳鼻咽喉科へ

昨年の夏は私のこれまでの生涯の中で最も特別な夏になった。 7月中旬に私は咽頭がん、しかも咽頭がんの中では生活機能の温存が難しい下咽頭がんと宣告されたのだ。 そして、とうとう自分もがんになったというショックと不安の中で、次々と受けなければなら…