勤めていた会社を”早期”退職してから15年以上も経つ。
退職してから今日に至るまで、私は腕時計なるものを一切しなくなった。
何十年もの会社勤めのあいだ、常に縛られていた時間のしがらみから解放されたのだ。もう腕時計は必要ないと思った。以来、私の左手首は解放された、、と思っていた。
ところが、、である。
今、私の左手には、スマートウオッチなるものが24時間付けっぱなしである。
昨年、娘がこのスマートウオッチを私と妻に送ってきてくれた。
娘からの贈り物ということでもあり、(=実は半信半疑ながら=)健康管理の為ということで、寝ても覚めても真面目に手首に付けたままでいるのだ。
私のそれは、睡眠時間のデータと歩行距離、歩数、心拍数などが測れ、スマホと連動して記録できるようになっている。長時間座っていると、動けと知らせてくれる。又、スマホにメールやラインの受信があると、振動で教えてくれるので便利である。
特に、寝た時間と起きた時間は結構正確である。しかも睡眠の浅い時間と深い時間に分けてくれる。夜中にトイレに起きた時間も、まあまあわかる。
歩数計は、正確ではないと思うが、それでも大体の目安にはなる。
本当に、いろいろなデータが手首から取れるというのは驚きである。
それぞれの数値自体は、医学的に使えるかと言えば、信用しきるには無理がある。
しかし、おおよその目安というこで割り切れば、参考にはなると思う。
(高級なものは、もっと多機能で血圧のデータなども収集できるようだが)
会社勤めの時は、時間に管理され、今は健康データに管理されるために、手首にものを巻いているのだ。
人の人生に訪れる時代の変化とは、まことに興味深いものがある。