不思議な国シンガポール①

シンガポール, シンガポール川, スカイライン, 建物, 水, 金融地区

シンガポールは、コロナ管理の優等生だと最近のニュースになっていた。

一時、感染者を極限まで抑え込んだと思ったら、今度はWithコロナを目指すという。

本当に、シンガポールは不思議な国だと思う。

1965年、マレーシアから分離独立して、僅か50年余りである。このごく短期間に超近代的な都市国家が出来上がった。

国土の広さは、東京23区と同じ程度、マレー半島の先端にある小さな島国で、そこに約550万人の人が暮らしている。赤道のほぼ直下なので、一年中暑い。時々、スコールと呼ばれる雨が降るが、すぐ止むので傘を持っている人は見たことが無い。

以下は、ウイキペディアからの抜粋。

世界で最も安全な国。世界で最も住みやすい都市。三番目に大きい金融センター。三番目に大きな外国為替市場、投資の可能性が最も高い都市、一人あたりの国内総生産が世界で2番目に高く、人口の90&が家を所有している。等々、いいところをあげればきりがない。

さて、シンガポールは、ほぼ一党独裁社会主義国家である。なにせ、野党の議員は、いつも一人か二人しかいないのだ。

私は、仕事で、この国に2年弱暮らしていたことがある。

独裁国家というのもは、概して強権的で、国民の政府への批判が抑圧されているものであるが、当時の私にはそう言った窮屈さを感じたことは全く無かった。普通に仕事をし、生活をしている限りは、全く自由で、日本での暮らしと違いはなかった。

政権批判を断固許さず、市民への弾圧、体制の維持に躍起となっているような、どこかの強権的な社会主義国家とは違うと感じる。

もっとも、チューインガムの持ち込みを禁じていたり、蚊を発生させる水溜りを放置して逮捕されたり、この国独特のルール(法律)がある。

今はどうかわからないが、私が住んでいた頃には”むち打ち”の刑もあって、なかなか面白いと思ったものだ。一度この刑を受けたら、もう二度と受けたくないと思うほど厳しく、痛いらしい。(日本でも、ひどいあおり運転や、酒飲み運転、特に罪の意識も感じず、刑務所に出たり入ったりを繰り返す”やから”には、留置所より、このむち打ち刑の方がよっぽど効果的だと思う)

基本、自由で人権は守られているが、目的を持って管理コントロールされている。そういう国だからこそ、人々の管理・コントロールはある程度容易にできている。だから、コロナのコントロールも容易であろうと想像できるのだ。しかも、国民の不満もあまり聞こえてこない(はずだ)。

他の強権的な社会主義国家とは、何か違うのだ。不思議な国だ。

シンガポール②へ続く)