体力の衰えと診察券の数

何とも普通で、さえない”傍題”だが、、

最近、体の衰えを感じることが多くなった。

いわゆる、高齢者と言われる年代に入っているので、さもありなんとは自覚している。

ついこのあいだまでは、医者にかかったことなどないと自負していたのだが、最近はそうでも無くなってきたのである。

わが家には、小さいながら庭があり、昔は芝生を植えていたのだが、今ではその芝生も枯れて、雑草がやたらと伸び放題になっていた。そこで、先日は、一念発起して、伸び放題になっていた庭の草刈りを行なったのだが。

根を詰めて3時間ほど行なった結果、当日の夜から、腰が痛くなった。

滑車の付いた工具箱の上に座って行ったのが良くないらしい。座ったままで、移動しながら作業ができる。つまり、途中で立って背伸びでもしていれば、そんなに酷いことにならなかったと後で言われた。

しかし、そういうことはよくあることなので、しばらく我慢すれば治るだろうと思っていた。しかし、痛みはだんだんひどくなり、それは、今までに経験したことの無い痛さで、立ち上がるのも、トイレに行くのにも苦労するほどになった。

しかも、これまでの経験上、2~3日で治るだろうと思っていたのだが、なんと一週間経っても激しい痛みが取れず、とうとう近くの整形外科へ行くことにしたのである。

そして、医者から痛み止めの飲み薬をもらい、そのクリニックにあった機械(ウオーターベッド)で、ジェット水流のマッサージを受けたら各段に痛みが和らいだ。ウオーターベッドに横になり、体の下で強力な水流の刺激が動き回るマッサージである。

妻からは、自分から医者にいくなんて珍しいと言われた。

そう、私の中では、これまでは、痛みは我慢して治すものだった。

何年か前までは、かかりつけ医がいないということが私の自慢の一つでもあった。

しかし、今では、いつの間にか、財布の中には5~6枚の診察券が常時入っている。(別にすぐ使うというものでもないのだが)

中でも一番立派なものは、2年前に下咽頭ガンの手術で世話になった東京の病院のものである。(このブログを始めたきっかけになった病気。経緯は是非最初のブログで確認してほしい)

この診察券というか”磁気カード”には、いろいろな情報が詰め込まれており、3カ月ごとの診察、CTや内視鏡検査の予定なども入っている。

そのほかの診察券は、名前と番号が手書きで書かれ、クリニック(診療所)名や住所、定休日などが書かれた簡単なものである。

内科や胃腸科、泌尿器科、眼科など、町の健診で検査数値が基準を出たり入ったりして、近くのクリニックで詳しく診てもらうことで、徐々に診察券が増えていった。

そして、今回、新たに整形外科が加わった。

私の場合、大病に罹った時期と、酷使してきた体の内からの少しづつの悲鳴の時期が一致したということかもしれない。いずれにしろ、私はある時を境に、自分の体により注意を向け、健康診断の数値を気にするようになっていった。

年齢を重ねてくると、体にガタが来始め、ケアすることが増えて来る。そして、そのタイミングで、診察券が徐々に増えてきたという当たり前のことであるが。

 

何故、こんな話を始めたのか、自分でもよくわからないが、最近感じたことを書いてみた。