ジャカランダ

ジャカランダが咲かない

 

皆さんは、ジャカランダという木をご存知だろうか?

おもに熱帯地方に分布する落葉高木樹で、初夏に紫の花を咲かせる。

亜熱帯を思わせるような最近の日本の気候ではあるが、それでも、ジャカランダが育つには厳しいようで、なかなかお目にかかることが少ない。寒い冬には弱い木である。

それでも、関東近辺でこのジャカランダの大樹が有名な場所をいくつか知っている。

例えば、熱海の海沿いや横須賀の歯科大学構内の大木になったジャカランダが有名である。


ジャカランダの魅力は、春になると一斉に咲く満開の紫の花の美しさであろう。

日本の桜の美しさは有名だが、満開のジャカランダの紫の花も、桜に負けじと美しい、、と私は思う。

昔、LAに住んでいた時の話であるが、春になるとLAの住宅街には、あちこちにこのジャカランダが咲き乱れていた。桜のように花だけが目立つ木なので、木々に咲き乱れる紫の花はなんとも美しい限りだ。

(因みに、ロサンジェルスのことをロスと約す人がいるが、これは私には違和感がある。スペイン語からきたロス・エンジェルス「天使たちの街」の意味のロス(Los)はエンジェルスの前につくただの冠詞で無意味だからだ。約すならLAだ)

 

そして、なんと妻が100円ショップでこの苗木を買ってきて、鉢植えから庭に移し替えて4~5年経つ。わが家は神奈川県だが、台風にも冬の寒さにも耐え、これが、2メートルくらいの高さに育っているのだが、なかなか花が咲かないのである。

もうすぐ年越しである。今年は、コロナからは抜け出せず、ロシアのウクライナ侵攻など暗い話題が多かった。私自身も、前にここに書いたように、二度目のガンにかかった。

来年はどんな年になるだろうか。

せめて、春にはジャカランダに咲いてほしいと思うのだが、難しいか。